雪の日 ~Cross Heart~
けれど、光平はそれを許してはくれなかった。


おなかの上の彼の腕はあたしをその場につなぎとめる。


「雛子」


もう一度、彼が呼んだ。


お願い。


雛子と話をするなら、二人きりでして。


とうとう、耐え切れなくなった涙が頬を伝ったとき。


光平はいった。


「俺と春陽は、今日も元気だよ」




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