雪の日 ~Cross Heart~
自己嫌悪で沈んでいると、マグを両手に持った光平が目の前に。


「ホントに大丈夫か? 少し顔色が悪いけど」


顔を覗き込んでくる彼に、あたしは大丈夫、と笑顔を返す。


ちゃんと笑えていたか、自信ないけれど。


光平は納得したのかしないのか、肩をすくめただけだった。


あたしはコーヒーを受け取って、ダイニングテーブルに座る。


パジャマのまま、ここに座ってコーヒーを飲むのが毎朝のパターン。


それは光平も同じなんだけど、今日の彼は違った。


ううん、違うんじゃなくて、正しかった。




< 6 / 20 >

この作品をシェア

pagetop