雪の日 ~Cross Heart~
あたしの横を通り過ぎて、リビングに向かう光平。


ソファからクッションを二つ拾って……窓際へ。


あたしはこっそりため息をつく。


あきらめ半分。


もう半分は、どこかほっとして。


……やっぱり、いつもの『雪の日』だった。


雛子には敵わないあきらめと、いつもどおりの彼に安堵。


今日も、彼の背中を見つめるのだと思っていたら。


「春陽も、こっちに来いよ」






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