永久の誓いからの逃亡
懇親会に参加して飲みすぎてしまったのだろうか?

ロビーまで運んで、あとはタクシーで帰ってもらおう。

そんなことを考えながら、ただただついていく。

…。

あれ?

辺りを見回すと、様子がおかしいことに気がついた。

ここ、どこ?
どっかに通じる廊下?

なんか薄暗いし、スタッフしか入っちゃ駄目な場所なんじゃ…。

「あの、介抱が必要な方はどちらに?」

そこでようやく足を止め、くるっとこちらに振り返った。

その黒い笑みに、すごく嫌な予感がした。

しまった…。

「うん、ごめん。
そんな人いないんだ」

いない?
介抱か必要な人がいるなんて、そんな嘘をついて、この人は何がしたいの…?

首を傾げていると、そのままジリジリと距離を詰められる。
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