永久の誓いからの逃亡
「あ、あの…」

一歩、また一歩と後ずさる。

でもついに、背中が壁にぺったりとくっついた。
これ以上は逃げられない。

それをいいことに、目の前の彼はふっと笑った。

…やられた。

「騙したんですか」

「人聞き悪いな。
こうでもしないと、園川さんは俺と喋ってくれないでしょ?」

「そんなこと、ないですよ…」

つい視線を逸らす。

「嘘だね。
俺が今までどれだけ避けられてきたか」

「…」

そう。
この男性こそが山道駿也さん。
先輩が求めてやまない相手。

うちのビルに入っている会社とよく取引をしてるから、今回の懇親会に呼ばれているらしいんだけど…。

この山道さんは、気まぐれで時々こうしてちょっかいをかけてくる。
理由なんてわからない。

最近は上手く避けられてたのに。
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