永久の誓いからの逃亡

「タイプ、ですか…？

俺、結構細かいですよ。

例えば、控えめだけど自分を持ってる人で、ガードが固くて、でも時々大胆なこと仕掛けてきて…、あとは、からかい甲斐がある女性かな」

ひとつひとつ積み重ねられる度に心臓が跳ねる。

私のことを言ってるんじゃないはず。
そう思うけど、一致しているような気がしてならない。

駿くんからの視線を感じるのも、気のせいであってほしいけど…。

「グイグイ来る女性は苦手なんですよね」

おっと…。
先輩に勘づかせるような、意味を含んだ言い方をした駿くん。

こんな発言しても大丈夫なの？
私なんかはハラハラしてしまうけど…。
言いたいことは言う。
それが山道駿也という男だ。