永久の誓いからの逃亡
ふぅ…。
大きく息を吐いて、椅子に座る。

生きた心地がしないとはまさにこのこと。

相変わらずからかわれてばっかり…。

絶対この間やんわり断ったこと根に持ってたんだ。
それに、最近まともに夫婦らしいことができてなかったし。
仕事中は私が強く出られないことを知って、弱点をついてくるんだから。

今頃満足してんだろうな。
そんな駿くんの表情が目に浮かぶ。

こうやって、駿くんの手のひらの上で転がされていくのか…。

「はぁ…」

思わず頭を抱える。

何が困るって、駿くんのそんな強引な所が、嫌いじゃないってことだ。
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