七瀬クンとの恋愛事情
まぁ、とりあえずお断り前提で上手く話に入ってくれるならそれに越したことはない
私が下手なこと言って仕事に支障がでても困るのは確かだし……
「えっと、じゃあ宜しくお願いします」
まさか
これがこの先面倒な事になるなんて……
この時には微塵も思わなかった
午後から七瀬くんと二人、ミーティングルームが空いてなかったため小会議室の部屋に変更し、朝の会議の内容についてのヒヤリングに入った
「今回の新規事業について、大元はゼネコンの水嶋建設で、そこからのサポートシステムによる商業アプリ開発と防犯機材対策部門、それと………」
「そんなゼネコンからの仕事、どうやってうちの会社に回ってきたんです?」
淡々と会議での仕事に関する内容を話し始める私に耳を傾けずチャチが入る
「………どうやってって、そんなの営業に聞いてよ」
「お昼のランチで高科営業課長に聞いたんじゃないんスか?」
このタイミングで高科課長と二人っきりでランチなんかに行ったのは何か訳があるんだろうと、それを見た奴が話してるのを聞いただけだけど、と口を尖らせてみせる七瀬くん
「俺としてはまだまだ大人の対応で話してるつもりなんですけど」
全く私のこの状況や立場を理解している口振りではなさそうだ
「………………」
「で、いつ誰とどこでお見合いするんですか?主任」
大体、今は会議の概要を説明する必要があるはずなのに、それを関係ない話で中断させた事のなにが大人の対応なんだ?
「今は仕事の話中よ」