七瀬クンとの恋愛事情
「その婚約者の事もちゃんと調べて確認してあるから、もしもの時は全部バラすって言っておいたし、貼り紙なんて直ぐ足のつく脅し方するあいつは、それほどの奴でもないから」

録画を見せたらビビってすんなりそれ書いた訳だしって

そう言ってくれる七瀬くんの向かいで、小田さんが「確かに、見た目弱そうだったわね」と頭を縦に下げる

でも、私にとったらこの底身長のせいで、いくら男性として弱そうでも強い者に見えるのだ

「だからこれからは俺と一緒に帰って来なくても全然大丈夫」

安心してよと、そう笑顔を向ける七瀬くん

「え、あ……そうなんだ」


………そっかそうゆう事か
そもそもこの関係が始まったのは豊田さんの待ち伏せからだった

問題は解決したんだ
だからもう七瀬くんがうちに来る必要もなくなるってこと………か

そう思って顔を上げると、目の前の小田さんと目が合って、
さり気なく私の肩にある七瀬くんの手から抜け出した


「それで倫子さん、小田さんとの事なんだけど…」

「………私のために、って話?
だったら、私が迷惑かけたんだから七瀬くんにとやかく言う権利ないね」

そう言ってその七瀬くんと手の重なる位置から少し距離をとった

今、口を出さない小田さんの視線に落ち着いて座って居られずさり気なくテーブルに手をついて腰を上げた

「それに、そうゆう事するなら私を理由にしないでよ。お互いの合意でしょ?」
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