七瀬クンとの恋愛事情





「あの、さっきは邪魔をしてしまってすみません」



今日は花菱商事の加納さんとの会食の筈が、
なぜかこうして高科課長と和風モダンな居酒屋の個室で二人顔を付き合わせることになった


「いや、気にするな」


会社に直帰する事を電話するために打ち合わせしていた部屋から出て行った高科課長が、
いつまでも帰ってこないためにちょっとだけ探しに行った廊下の隅で、

女の子と二人で話していた


「高科課長ーーっ」

空気を読まずにそこで声を掛けてしまった私


私の声掛けに、バツが悪そうな顔の課長と真っ赤になりなって恥ずかしそうにしていた女の子


瞬間、やっちまったと思った


「告白…されてたんですか?」

「………まあな、あれだその…総務課のいつも部屋を案内してくれる……宮田さんだったか」


頻繁に花菱商事に顔を出している高科課長だ、
仕事のために気を引き締めてここへ来ている課長を見て、彼女は恋焦がれていたに違いない

実際うちの会社内でも結構人気者なんだから


きっと、
次に来た時告ろう………なんて、あの真っ赤になっていた顔は一大決心だっただろうに

「すみません………」

かわいい子だったなぁ、たぶん年齢は25、6歳くらいかな?

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