七瀬クンとの恋愛事情
女の子が年下なら10歳くらい離れてても違和感はないもんなんだ
きっと嬉しいだろうなぁ、あんな可愛い女の子に好きとかなんて言われたら
「課長のことが大好きなんですね。あんなに真っ赤になって、若くて綺麗な子じゃないですかぁ」
そう言って飲み物の注文メニューを開いて見せると、目の前で課長はムッと不機嫌になっていた
「今日、酒は俺やめとくから」
「え?飲まないんですか?」
まさか後から会社に戻るなんて言わないよねぇ
「帰りは車で送っていくから、雨止みそうにないだろ?」
課長の自宅はここから近くの高層マンションだった
しかしまさかそんな迷惑はかけられない
「大丈夫ですよ、電車が止まってる訳じゃないですから、飲んでくださいよ」
「いや、倫ちゃんにも大事な話があるから」
「えっ?」
真剣な顔を付き合わせられて、少し引いた
もともと今日は加納さんと二人でだった予定なのに、ここで高科課長が改まって大事な話?
コース料理を前もって頼んであるらしく、少しづつ運ばれてくる
季節の野菜や魚をメインに普段の和食メニューを少しアレンジした、どれも女性に嬉しい一品料理が運ばれてくる
「コースになると普段のメニューと違うんですね。どれも美味しいっ」
ついつい箸が進んで、これがもし加納さんとだったら、きっと普段の料理の味付けなんかの話で盛り上がっただろう