七瀬クンとの恋愛事情
彼にとってももしかしたら倫子さんが初恋だったりするのかもしれない
「再婚して出来た父さんの待望の男の子だったから本当に甘やかされて育てられててね」
「んん?いやだって弟は再婚した母親の連れ子だろ?」
血が繋がってないってアイツはっきり言ってたよなぁ
「え?再婚は確かだけど徹也は私が中学生の時出来たたお母さんと父さんの間の子だよ」
「じゃあ、弟は倫子さんとも血は繋がってる?」
「ん? もちろん」
はぁ、やっぱり俺は完全にアイツの嘘に騙されて踊らされてたみたいだ
「何なんだよ、一体……」
俺の項垂れた様子を見て、ゆっくりと頬に手を伸ばし心配そうに顔を覗き込んできた倫子さん
「もしかして、徹也になんか言われた?」
「……いや、大丈夫」
逆に倫子さんを優しく胸の中にきゅっと押し込めた
実際どんな事があってもこの人を離さないって決めたんだ、この先何があったって……
「そういえばあの子、昔は『将来倫子と結婚する』なんて言ってたっけ」
シングルベッドの中、俺の腕枕で微睡む倫子さんが
ふふふっと思い出しながら笑う
「それ、いつ頃の話?」
うーんと指を数えながら歳の差を考える
「私が高校の頃だったから、3・4歳くらいかな」
「ははっ、ませてんな」
「愁士くんは、どうだった?」
うーんと考えながら自分の過去を思い出す
「あ……確かに俺も姉さんだった気がする」
「あははっ」