七瀬クンとの恋愛事情
顔を近づけ唇の先にある彼女の額にチュッとキスをした
「弟、今日一体何しにきたんだ?結局」
「何だろう……あ、でも昔も同じような事があったな、確かあれは徹也がまだ小学校6年生だった……」
途中で言いかけてふぃに考え込んだ倫子さん
「どうしたの?」
「……いや、そう言えばあの時も社長と付き合い始めた時だったと思って。いきなり「家出してきた」って一人でここに来て…」
「へぇ、もしかして今回も付き合いだした俺の事を探りにきたんだったりして」
じゃなきゃ、あんな裸で玄関から出てきたり、嘘で騙したりしないだろう。
「え、だってまだ愁士くんのことは知らない……あ」
なんとなく覚えがあるかの様に、話しを止めた彼女の顔を覗き込んだ
「ん?」
「地元の近所にあるコンビニで働く私の友達には話したから、もしかして徹也…絵梨花から何か聞いたんじゃないかと思って」
「どんな風に話してたの?」
一瞬、倫子さんの頭が揺れて顔を埋めた
「……………付き合う前だったから違うかも」
なるほど
それはあまりよろしくない方の話だったんだろうな
間違いなくあいつは俺への牽制しにやって来たみたいだ
「それより俺は倫子さんの父親が気になるんだけどなぁ……」
「なんで?」
なんで?ってあなた
待望の男の子が激甘な父親はきっと待望の女の子だってもっと激甘だったに違いないからだろ
「ま、会えば分かるか……」
たぶん近いうちに
【END】
