ヒミツにふれて、ふれさせて。



「…と、いうことでぇ、珠理さん、17回目の誕生日おめでとうございまーす!」

「「「おめでとう〜〜!」」」

「ふふっ、ありがとう〜〜♡」


…近海くんに呼ばれて下のリビングに降りて行ったら、見事なお鍋が完成していた。

わたしのいない間に買ってきたのであろうケーキも、テーブルの上に居座っていて、ろうそくがキラキラと輝いていた。
それに息を吹きかけて、火を消す珠理。その瞬間に、みんなともう一度「おめでとう」と言った。

…楽しそうに笑っている。毎年、こんな風に近海くんたちとお祝いをしてきたのかな。いいなあ。


——でも、わたしはというと、さっきの出来事で頭がいっぱいいっぱい。

…このオネェ野郎。自分は何ともなかったような顔で過ごしやがって…。クソ。
突然あんなことしといて、よく平気でいられるよね。

「…」

…でも、わたしも別に、嫌だと感じなかったのは、事実。むしろ、未だに全身に血液が駆け巡っていて、頭が痛いくらい、クラクラする。

おかしくなってしまったのかな、わたしは。
それとも、もしかして…—



「…めごちゃん?」

「…!」

考え事をしていた。ボーっとしていたら、いつのまにか近海くんが目の前で手のひらを左右に振っていて。

「どうした?早く食べないと、冷たくなっちゃうよ?鍋」

「あー…」

いつのまにか、テーブルには、わたしの分のお鍋が盛られていた。


「ひょっと、めほ。なにボーっとしてんのほ。テンヒョンひくいはへぇ」


隣に座っていた茶々ちゃんからも、ビシ!と箸を向けられる。

…いや、行儀悪い上に、なに言ってるか分かりません、茶々様。


「しゅりと…いろいろあったのは、分かるけどさあ。そーいう、気まずい空気ってのを、まわりに、見せちゃダメなのよ。わかった?」

「なっ…」


肉団子を頬張り、もぐもぐと口を動かしながら、とんでもないことをブッ込んでくる美少女。
その性格の悪そうなセーラー◯ーンみたいな顔やめて!ほんとに!



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