戦月姫
光「でも、菜月は特技の試験でこれを披露したんだろ?この学校は政府が統括してるわけだし、危ないんじゃ、、?」

ふと疑問に思ったことを聞く。

菜月「まさか。
そんなことしないわよ。
殺されたくないし。」

光「だよな、、、
じゃあ、何をやったんだ??」

菜月は浮いているロボットに腰掛ける。

菜月「1時間前の平衡感覚を記録するロボットの製作よ。」

光「え??」

菜月「ちなみに私が作った浮遊ロボットには全部これをプログラミングしてるの。」

光「1時間前の平衡感覚を記録するように?」

菜月「そう。」

光「でも、何に使うんだ?」

菜月を乗せたロボットが本棚まで移動する。

菜月「分からない??」

俺は一瞬考える素振りを見せ、お手上げだ、と言う。

菜月「地震よ。」

光「地震??」

菜月「ええ。地震が来た時、1時間前の平衡感覚で動くのよ??
本棚とかに付けておけば、とりあえず倒れてくる心配は激減するんじゃない??この国は地震も多いしね。それに地震に限らずともロボットが襲ってきた時の揺れにも対応出来るわ。」

光「まさか、その本棚も??」

菜月「ええ。その代わり、1時間が経過する前にスイッチを切っておく必要があるけどね。」

倒れてきちゃうから、と言いながら菜月を乗せたロボットが戻ってきた。
< 41 / 67 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop