副社長のいきなり求婚宣言!?
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「お前、相変わらず動揺しすぎ」
副社長室のダークブラウンの扉を背に、ずるりと足を崩した私を支える超絶イケメンが笑った。
「何想像したんだ? 朝からエっロい顔して」
「ち、違い、ます……そんなんじゃ……」
意地悪なことを言いながらも、副社長は優しく目を細めている。
ここへ入った途端から奪われた口唇は、すでに濡れて火照っていて、意地悪への反論は、説得力のない弱々しさだ。
「さあ昨日の続き、始めるぞ」
副社長が言うのは、PCでの製図のことだ。
わかっているのに、また重ねられる口唇が昨夜の甘い時間を思い出させ、別のことに頭がのぼせ上がる。
でもそれは仕方ないことだ。
今朝大勢の人に埋もれる私のことを、副社長は遠い場所からでも見つけてくれていたんだから。
副社長は、どうして私を見つけられたの?
何度も私に触れてくれる理由が知りたいよ。
だけど、聞けないの。……怖いもの。
もしかしたら、もう隣にいることも叶わなくなるかもしれないから。
だからこそ今は、精一杯ありったけの想いを込めて画を描くの。
今この瞬間だけでも見られている夢を、永遠に色褪せることのないよう心に刻むために。
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「お前、相変わらず動揺しすぎ」
副社長室のダークブラウンの扉を背に、ずるりと足を崩した私を支える超絶イケメンが笑った。
「何想像したんだ? 朝からエっロい顔して」
「ち、違い、ます……そんなんじゃ……」
意地悪なことを言いながらも、副社長は優しく目を細めている。
ここへ入った途端から奪われた口唇は、すでに濡れて火照っていて、意地悪への反論は、説得力のない弱々しさだ。
「さあ昨日の続き、始めるぞ」
副社長が言うのは、PCでの製図のことだ。
わかっているのに、また重ねられる口唇が昨夜の甘い時間を思い出させ、別のことに頭がのぼせ上がる。
でもそれは仕方ないことだ。
今朝大勢の人に埋もれる私のことを、副社長は遠い場所からでも見つけてくれていたんだから。
副社長は、どうして私を見つけられたの?
何度も私に触れてくれる理由が知りたいよ。
だけど、聞けないの。……怖いもの。
もしかしたら、もう隣にいることも叶わなくなるかもしれないから。
だからこそ今は、精一杯ありったけの想いを込めて画を描くの。
今この瞬間だけでも見られている夢を、永遠に色褪せることのないよう心に刻むために。
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