副社長のいきなり求婚宣言!?
「ふ、副社長ぉ……っ」
せっかく目と心の保養ができたのに、見上げる美麗なお顔が涙で滲んで見えなくなる。
「お前は、そうやってまた泣く」
呆れたように溜め息をこぼす副社長は、綺麗なその長い指で、止まらない涙を何度も拭ってくれる。
もう触れることはないのだと思っていた温かな指の感触に、溢れる気持ちが止まらなくなる。
「副社長……っ」
「なんだ?」
「もう、会えないんだと、思ってました……っ」
「同じ会社にいるんだ、そんなわけない」
“同じ会社”でなければ会えない、と言われたような気になるネガティブさは、溢れる気持ちに押し退けられる。
「副社長が、もう一度私に画が描けるようにって、デザイン部門に引き上げるためにお芝居してくれてたんだってわかってるのに……」
「まどか……」
「ふ、副社長が、本気で惚れろなんて、言うから……っ」
綺麗に乗せてきたマスカラもアイラインも、きっと醜いくらいにぐちゃぐちゃなんだってわかってるのに、心の中に押し留めきれなかった気持ちが涙と一緒に噴き出してしまう。
せっかく目と心の保養ができたのに、見上げる美麗なお顔が涙で滲んで見えなくなる。
「お前は、そうやってまた泣く」
呆れたように溜め息をこぼす副社長は、綺麗なその長い指で、止まらない涙を何度も拭ってくれる。
もう触れることはないのだと思っていた温かな指の感触に、溢れる気持ちが止まらなくなる。
「副社長……っ」
「なんだ?」
「もう、会えないんだと、思ってました……っ」
「同じ会社にいるんだ、そんなわけない」
“同じ会社”でなければ会えない、と言われたような気になるネガティブさは、溢れる気持ちに押し退けられる。
「副社長が、もう一度私に画が描けるようにって、デザイン部門に引き上げるためにお芝居してくれてたんだってわかってるのに……」
「まどか……」
「ふ、副社長が、本気で惚れろなんて、言うから……っ」
綺麗に乗せてきたマスカラもアイラインも、きっと醜いくらいにぐちゃぐちゃなんだってわかってるのに、心の中に押し留めきれなかった気持ちが涙と一緒に噴き出してしまう。