あなたと同居なんてありえません!
薄紫色と薄桃色のカバンを背負った、栗色の髪色の女の子。
歩く度にフワフワとボブの髪が揺れる。
可愛い……。
「みーことっ」
「ぉわっ。 びっくりしたー、陽葵か」
ふにゃり、と頬を緩めて笑ってくれる。
大好きな親友の名前は、笹波 心寿(ササナミ ミコト)。
ちょこまかと動くから、リスみたいなんだよね。
「おはよう」
「おはよー。 今日寒くない?」
「寒すぎだよね」
小学校からずっと一緒の心寿とは、全部話せる、という訳では無いが、話す時に躊躇うことがない。
例えば、好きな話をするとしよう。
話す時に、この人に言っても大丈夫かな、バラされないかな、怖いなって思うときがあるよね。
私にはある。 この人、信用しても大丈夫かなぁと心配になる時。
でも、心寿に対してはそれがない。
心寿なら人に言わないと思うし、心寿からなにか漏れたとしても、私は心寿を責めることはない。