あなたと同居なんてありえません!


それくらい、心寿を信用している。



いつも通り、昨日の番組の話や新曲の話をして、教室へ向かう。



それまでに色々な人に声をかけられるから、教室に着くのはいつもチャイムのなる5分前。



心寿とは奇跡的に同じクラスになれたから、2人同時に教室に足を踏み入れる。



同じクラスだけど、席は結構離れている。



同じクラスなだけでも奇跡だから、別に文句はない。





「じゃ、また」





そう言って、私は自分の席へ向かった。









「心寿ー、心寿は彼氏つくらないの?」





昼休み、前の席の椅子を借りて、2人で話す。





「えぇ? 今はいいかなぁ。 好きな人もいないし」





心寿は、とても可愛い。



私が見てきた女の子の中で、1番可愛いと思う。



地毛の栗色の髪は、フワフワしていて男子の心をグッと掴むものだと思うけど。




心寿は、天然で純粋で、でもやる時はやる真っ直ぐな子。



誰からも好かれるような性格をしている。



それなのに、これまでの彼氏の人数といえば、2人だって!



少なすぎる。 2桁は余裕でいってもいいレベルの可愛さなのに!



なぜこんなに少ないのか……。



その原因を、私は知っている。
< 20 / 28 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop