あなたと同居なんてありえません!
それくらい、心寿を信用している。
いつも通り、昨日の番組の話や新曲の話をして、教室へ向かう。
それまでに色々な人に声をかけられるから、教室に着くのはいつもチャイムのなる5分前。
心寿とは奇跡的に同じクラスになれたから、2人同時に教室に足を踏み入れる。
同じクラスだけど、席は結構離れている。
同じクラスなだけでも奇跡だから、別に文句はない。
「じゃ、また」
そう言って、私は自分の席へ向かった。
*
「心寿ー、心寿は彼氏つくらないの?」
昼休み、前の席の椅子を借りて、2人で話す。
「えぇ? 今はいいかなぁ。 好きな人もいないし」
心寿は、とても可愛い。
私が見てきた女の子の中で、1番可愛いと思う。
地毛の栗色の髪は、フワフワしていて男子の心をグッと掴むものだと思うけど。
心寿は、天然で純粋で、でもやる時はやる真っ直ぐな子。
誰からも好かれるような性格をしている。
それなのに、これまでの彼氏の人数といえば、2人だって!
少なすぎる。 2桁は余裕でいってもいいレベルの可愛さなのに!
なぜこんなに少ないのか……。
その原因を、私は知っている。