あなたと同居なんてありえません!
「いーんだよ! 心寿にはまだ早いんだよ」
私たちの会話に入ってきたのは、隣でほかの男子と喋っていた、心寿の幼馴染。
「私、もう高校生だよー」
「そうだよ、綾」
心寿の幼馴染、弓月 綾(ゆつき あや)。
ルックスは特に目立つところがないが、運動神経はずば抜けている。
勉強のほうは、ずば抜けて悪い。
まぁ、男子は運動神経が良かったら何とかなっちゃうよね。
「だぁめだって。 つか、心寿に告る前に俺のとこ来いって感じだよ! こっそり心寿に告りに行きやがって」
綾は、心寿の実のお兄ちゃんのようだ。
誰が心寿のお父さんでもお兄ちゃんでもないあんたに、「心寿さんが好きなんです。 告ってもいいですか」って許可を取りに行くか!
言いに行く方がおかしいでしょうよ。
「綾って、ほんと心寿コンだよね。 綾がそうやって心寿のこと見てくれてるのは安心するけど……」
これまで、綾は心寿に告りに来た男子のことはきっちり調べあげていた。
心寿は、その場でふるんだけど、なんか分かるんだって。
あ、今日告られたなって。
心寿に告ってきた男子の名前を教えてもらい、そこから調べるらしい。
ふったあとだから調べる必要ないのに、念の為と言って。
ちょっと、度がすぎてる気がするんだけど。