あなたと同居なんてありえません!
「あー? まぁ、心寿のことは好きだからな。 心配になるんだよ、色々と」
サラッと凄いことを言った綾。
私たちだけしか聞いてないから言いものの、ほかの人が聞いたら勘違いする言葉だよ。
この綾の、心寿に対する好きは恋じゃない。
こうやって心寿に対してはあーだこーだ言ってる綾には、彼女がいる。
1つ上の、美野 真昼(ミノ マヒル)先輩。
1つ上だから大人っぽいのかなって想像していたが、実際に見てみたら全然違った。
性格は少し心寿に似ていた。
おっちょこちょいで、いつでも昼の太陽のように楽しく笑っている、明るくて親近感のわく先輩だった。
先輩なのに、つい同い年としてみちゃうくらい。
先輩とは2回話したことがある。
1回目は、綾が嫌がるのを強引に押し切って先輩を待った。
先輩が嫌がったら帰ろう、と思っていたのだが、先輩は快く一緒に帰ることを承知してくれた。
第一印象は、可愛らしい先輩。
笑った顔が印象的な先輩。
いざ会ってみると話題が出てこなくて気まずい雰囲気になってしまったけれど、先輩がたくさんの話をしてくれた。
私たちにでもわかるような話題で、皆で盛り上がる事ができた。
ああ、優しい先輩なんだなって、この時間だけでもわかった。