あなたと同居なんてありえません!


そして2回目は、私1人で先輩に会った。



この時は、先輩に用があったから会いに行ったとかではなく、偶然廊下でばったり会ったのだ。



私は先生に提出するものがあったので職員室に寄った帰り、先輩は部活の途中を抜けてきたようだった。



先輩から、話しかけてくれた。





『あっ、陽葵ちゃん。 こんにちは』





話しかけようか、話しかけるべきではないのだろうか、と悩んでいた私にとっては先輩から話しかけてきてくれたのは有難いことだった。





『真昼先輩、こんにちは』





『先輩は、部活の途中で?』





そう聞くと、内緒ね、とふんわり笑った。



部活の途中ならば私と話す時間などないじゃないか……!と思った私は、先輩とすぐ別れようと思ったのだが、先輩から話しかけてくれたので、別にいいのかなと少し先輩の話を聞くことにした。





『陽葵ちゃんは本当に可愛いし、優しいね。 こんな私のわがままにも付き合ってくれるし』





先輩が今は部活に行きたくないのだと言うので、人気の少ない場所に移動して話をすることにした。





『いやいや……、そんなことないですよ。 先輩のほうが私は素敵だと思います』





いきなり私のことをそんなに褒めてくれるとは思ってもいなかったので、照れてしまう。



褒められることに慣れていないのだ。





『皆、陽葵ちゃんのこと可愛いって騒いでるよ。 陽葵ちゃんと会った日、1日中ボケッとしてる人もいるもん』
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