あなたと同居なんてありえません!
難しい問題だなぁ、恋愛っていうのは。
うーん、と悩んでいると、私を呼ぶ声が聞こえてきた。
「陽葵ちゃんっ」
優しい声が、私を呼んだ。
晴太先輩が迎えに来たのだ。
走ってきたのか、髪の毛が少し乱れている。
そんな先輩も、かっこいい。
「おまたせ、陽葵ちゃん、心寿ちゃん」
先輩のいう〝陽葵〟は、特別な響きをもっている気がする。
なんだか、すごくあたたまるような……、そんな感じがするんだ。
「先輩、走ってこなくてもいいんですよ。 ずっと待ってますから」
「俺が早く会いたいから走ってくるんだよー」
サラッとそういった先輩は、「今日も可愛いね」と私の頭を撫でた。
本当に、こういうの照れるからやめてほしい……!
心寿は、そんな私をただ微笑んで見ていた。
「どうしたの、陽葵ちゃん?」
「先輩……、照れるからやめてください」
「えぇ? そう聞いたら余計やめられなくなるよ。 照れてる陽葵ちゃんってすんごい可愛いから」
「もー!!」
そう叫んでも、先輩は可愛い可愛いと私を褒める。
甘やかしすぎるのだ、先輩は。
心寿もそれにのって、可愛いと言ってくるし。
恥ずかしいったらありゃしない。
