あたしたちの恋模様
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「はぁ……」



何度だって出てくるため息。

こんなんなら、行かせなければよかったのにと何度も思った。
でも、俺のエゴでここに縛り付けておくのもおかしいから。

心結が帰ってきたいと思えるのなら、いつだって俺は大歓迎だ。



「そんなこと絶対ないんだろうけど……」



何度めかになるのかわからない、ため息をつきながら自分の家を視界に見据えたその時だった。



「ヒロ!!!」



後ろから、いま聞こえるはずがない声が聞こえてきた。



「幻聴……」



俺、そこまでやられてんのかー。
まぁ、また付き合えて舞い上がってたもんな。

そんな幻聴を振り払うかのように、頭をブンブンと振って、立ち止まってた足を動かす。



「寝れば大丈夫だろ」



寝ても寝ても忘れらないことを俺は知ってるけど。
四年前がそうだった。

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