ひざまずいて、愛を乞え~御曹司の一途な愛執~

 耳の奥から響く音は卑猥で、葵はそのまま卒倒したいくらい、恥ずかしくなった。

「んっ、あっ……!」

 今まで感じたことがない感覚に衝撃を受ける。葵が背をのけぞらせると、蒼佑はさらに頭を抱え込んで、執拗に攻める。

「葵……気持ちいい?」

 低いバリトンの声が耳から体の中に注ぎ込まれる。

「やっ……」

 蒼佑の声は武器だ。
 女をたぶらかす魔力を持っている。

 彼が普段人一倍、清潔感と凛としたたたずまい、そして清廉潔白な人柄であるように振舞っているのは、これを隠すためではないかと、そんなことすら思う。

 蒼佑は、魔性の男なのだ。

(今さら気づいた……!)

 だがもう遅い。葵は涙目になりながら、蒼佑を見あげる。

「まって……」
「待たない。もっと気持ちよくしてあげたい……。さらに正直に言えば、俺に乱される君が見たい……すごく……見たい」

 蒼佑は瞳を熱っぽく輝かせながら、己の膝を葵の足の間にねじ込む。

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