私の声は君だけのもの
『もしもし…優希?』
「…何?」
何か嫌な予感がする
心臓が妙に騒ぎ立てる
『プレゼント…ありがとう
でも、もう良いよ
そんなに頑張らなくても
今回のプレゼントも彼女さんがいるのに受け取れないよ』
「そう…なんだ」
じゃあ夏音は俺に彼女がいなかったら受け取ってくれるのか?
歩都ってやつが受けとるなって言ったんじゃないのか?
そんな黒い考えが俺の心を埋め尽くす
『それにね…私たちやっぱり家族でもないのに一緒に暮らすのは良くないと思うんだ』
「どういう……こと…」
『彼女さんが悲しんじゃうよ
今までは優希にそういう人がいないのを良いことに私が我が儘だった
今までごめんね』
「そんな…こと…な…い…」