お茶にしましょうか
私が下を向いて、足をぶらつかせていると、江波くんが話の締めと言うように強く、そして優しく伝えてくださいました。
「叶うか敵わないかは、別として……やりたいことは、絶対やるだけやった方がいい」
私は確と、その言葉を受け止め、頷きました。
何故に彼はこれ程にまで、後押しすることがお上手なのでしょう。
江波くんをまた、じっと見つめると、彼はまた、お顔を真っ赤に染めてらっしゃいました。
「もう、この話はやめましょう」と江波くんが胡座をかきました。
胡座をかくその姿さえ、様になっていると感じてしまう私でありますから、もうよほど重症なのでしょう。
進路希望の話も、私の頭の中から薄れかけておりました。
「てかさ。もうあるじゃん。萩原さんの就職先」
「お前、もうその話は終わりだって今……」
「江波家」