私の名前


―——————

日曜日となった。


男女別に駅に集合することになっているらしい。

隣にいるテンションの高い朔久を横目に見ながらため息をつく。

…なんで俺が。

「あー、楽しみだなぁ。みんなで遊園地」

…今、何て言った?

「…遊園地??」

聞いてないんだけど?

「おい、朔久…」

「あれ?言ってなかったっけ??」

…もうあきらめた。

朔久といるにはあきらめが肝心だ。


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