最後の恋愛 番外編 ☆もうひとつのストーリー☆
業後の会議室

洗いざらいその事実を打ち明けさせられた私は、机を挟んで向かい側に座る大麦を上目がちに見つめた。

大麦は、ふうーと長めに息を吐いて言った。

「で、今下にいるわけか?」

「それは・・分かんないけど・・。」

いるかもしれない。

大麦は立ち上がって窓際に歩み寄ると、ブラインドの隙間から窓の外を見下ろした。

フロントゲートがあって、人の出入りが見える。

私は、おずおずと立ち上がりその傍に立った。

「あの・・多分、何かの冗談で・・からかってるだけかもだし・・。」

そうだよ、私なんかに固執するわけないし。

「多分いないよ。」

そう続けて、大麦の横からブラインドをずらして窓の外に視線を落とした。
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