最後の恋愛 番外編 ☆もうひとつのストーリー☆
珍獣とはうまいこと言うよね。

そのとおり。

絶対に物珍しさから興味を引いたってところだよね。

あ、思ってて悲しくなって来た。

いやいや

大麦はそんなこと・・

あると思うんだけどなぁ・・

そもそも、私がバー柊でのんだくれている姿と日頃の姿のギャップから大麦の視線をこちらに向けることに成功したんだよね?

あのとき・・

エレベーターの中ではじめて大麦にキスされたときにもそんなこと言ってたし・・

私は形の良い大麦の唇を指先でなぞりながら呟いた。

「もう、離さないゾ・・。」

的なことを・・

「・・何してんだ?」

ハッとして右手を引き戻そうとしたけど、瞬時に大麦の手に捕らえられた。
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