最後の恋愛 番外編 ☆もうひとつのストーリー☆
「あーもしくは、バツイチとか?」

「あ、ありあり!」

「ナシです!」

強めに口を挟んで、腰に手を当てる。

「そういうドラマはいりません、ノー!もう一悶着も何も必要ないの。ほんと!」

今度こそ、大麦と・・って意思を固くしようとしてるってのに・・

揺らぎたくないっての

「ほんと、からかいがいのあるコねぇ。」

からかいがい・・とはいかに・・

「俺、子供はいないから。離婚歴もないから。」

ハッとして声の方を振り返る。

いつものように呆れ顔にちょっと笑みを浮かべて、大麦が腕組みをして立っていた。

「お前ら、いないと思ったらいつもここだな。」

日下部さんはあちゃっと舌を出して冷めたお茶の入ったマイボトルを手に取り会釈した。

「すみませーん、すぐ戻ります。」
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