最後の恋愛 番外編 ☆もうひとつのストーリー☆
自分が恋愛下手なのは、十分分かってたことだけど・・

ここまでとは思ってもなかったかもね。

そう思わざるおえない、って気もする。

電話口で無言になる大麦の反応を待つのも怖い。

だけど、自分から切り出すのも怖い。

私は好き・・

だから、臆病になってる

んだと、思う。

大麦のことが本気だから

本気で・・

ハルのことなんか、微塵も考えさせない

大麦のことを・・

「いなら・・」

大麦が言った言葉が聞き取れなくて、私はハッとなって問いかけた。

「え?なんて?」

大麦は声を少し張って言った。

「他の女に俺のこと名前で呼ばせたくないなら、ちゃんと俺のこと名前で呼べよ。」

「・・あ・・。」

それもそうだ。

当然だ。

「彼女ヅラしろよ。大和は俺の女だろ?そう言ったはずだけど。」

そう、言われました。

だけど・・

「けど・・。」


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