最後の恋愛 番外編 ☆もうひとつのストーリー☆

「・・けどもヘチマもねぇよ。」

大麦の言葉が思わず乱暴になってるのを感じながら、私は俯いてガードレールにもたれかかった。

好き・・ってのは、学生の時や二十代の頃はもっと自由に表現してた。

そういう雰囲気の時には・・だけど。

大好きだったら大好きだって声に出して言って

けど、わがままに愛を求めるってのは・・

なかった気がする。

もちろん

相手からも・・

「大麦は・・私のどこがそんなに好きなの？」

この発言だけきくと、ものすごく自意識過剰な女にきこえない？

私は三十路でそれほど可愛いってわけでも美人ってわけでもないと思う。

スタイルが特別良いってわけでもないし・・

お分かりのように胸だって大きくはない。

女としての可愛げもないし

甘えるのも下手。

「こんな私のどこに・・。」

惚れる要素があるのか、、が、分からない。