最後の恋愛 番外編 ☆もうひとつのストーリー☆
「約束を守れる子」
「で、結局順調に進んでるみたいねぇ。」

コピー機の前で、思い出したことに紅くなる私を見て、柳生さんがため息混じりに言った。

「大麦くんがこんなに森さんに夢中になるとはねぇ・・。」

「本当にそれですよ。」

自分でも不思議で仕方がない。

だって

大麦のタイプはボンキュッボンの引き締まったボディ・・。

まず、そのボンもキュッもボンもどこもかすってないし・・。

「ま、あばたもえくぼってやつよ。自惚れなさいな。」

それは、なかなか・・

簡単なことではない。

ご存知の通り

「で、結婚式はいつ?もうそういう話も出てるんでしょ?」

「ひえっ?」

私は素っ頓狂な声を上げてコピー機によたれかかった。
< 78 / 190 >

この作品をシェア

pagetop