最後の恋愛 番外編 ☆もうひとつのストーリー☆
「あー大和はほんっと焦らし上手だよなっ。」

大麦は地団駄を踏んでそういうと、ドサっと音を立てて椅子に腰かけた。

「ええ?焦らしって別にそういうんじゃ・・。」

ないって・・

言える?

言えないか・・

お試し期間やプロポーズ拒否

そういうのができる身分じゃないでしょって話

自分でも自覚あります、はい。。。

「ま、焦らされれば焦らされるほど、俺は大和に夢中になってくんだけどさ。」

私はカァッと顔が熱くなるのを感じた。

そういうのは・・

言われ慣れてない。

ずっと

必死にすがりついてきた。

「今」の恋に

そうしないとすぐに振り落とされてしまうから

私みたいな何も持ってない女の

価値なんて

ないも同然
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