最後の恋愛 番外編 ☆もうひとつのストーリー☆
だって

何度もそう言われてきたからー。。

私は大麦を見下ろして考えた。

ほんとに不思議だ。

どうして私のことを

こんなに愛してくれるんだろう・・

大麦はほんと

「大和?」

「・・うん。」

「好きだよ。」

大麦は・・ほんとにこうやって素直に私に自分の気持ちを伝えてくれる。

なのに。。

私・・は・・

大麦にはっきりと自分の気持ち

口にしたのって

あの遊園地の時以来・・ちゃんとは

ない

のかもしれない・・

「私も・・。」

言うべきだよね?

ハルには何度も言ってたセリフ。

だからこそ、重い、めんどくさいって言われた。

だから、今度はそういうふうには言われたくなくて・・

それに、言われるのは慣れてない。

だから、余計に言いにくいというか。。

「私も?」

大麦は急かすみたいに言って、私の手を手に取った。

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