もしも、君と。


「ううん、充分だよ。今日はありがとね。」



「こっちこそ、来てくれてありがとな。
龍也も嬉しがってるよ。いや照れてるかも?」



「あはは、そうかもねっ。」



「前にさ、龍也が真梨恵ちゃんには
幸せになって欲しいって言ってたんだ。
だから、絶対幸せになれよ!」



「うん、ありがとう。じゃあ、またね。」



「おう、またな!」



幸太君と手を振って別れた。



ホームで待ってると、しばらくして電車が来る。



電車に乗り込み、空いている席に座る。



ボーっとしながら窓の外の空を見つめて、
君の事を思い出す。

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