もしも、君と。


「ああ。だって今まで女に興味なかった奴が
電話で愛してるって言ったんだぜ?
正直まじで驚いた!
本当にマジで好きで幸せだったと思うよ。」



「龍也が幸せだったなら…よかった…。」



胸に熱いものが込み上げてきて、
思わず泣いてしまう。



「…真梨恵ちゃんは?」



「え…?」



「あいつの事どうだった?」



「…もちろん幸せだったし、大好きだったよ…。」



「そっか…!」



来た道を車で走り、駅まで戻って来た。



「本当は車で送ってやりたいんだけど、
明日朝早くてさ。ごめんな。」

< 117 / 120 >

この作品をシェア

pagetop