もしも、君と。


真希ちゃんはいつも龍也と一緒にいる友達。



たまに龍也との電話中に少しだけ話したりする。



でもこんな時間に真希ちゃんと2人きりなの…?



「…ねぇ、龍也は私の彼氏だよね?」



『ああ、当たり前だろ。』



「じゃあ、なんで真希ちゃんと2人きりで一緒に居るの?いくら仲いい友達だ仲間だって言っても、2人きりなんてありえないよ…!」



『ちょっと待て。
真希とは本当にただの友達だし、
つか、お前だって男と一緒にいただろ?』



「私は家に行ってもないし、二人きりもないもんっ!龍也のバカっ!!!もう知らないっ…!」



私は龍也が何か言うのを遮って、
一方的に電話を切ってしまった。



龍也のばか…。

龍也は私の彼氏なのに、
これじゃ真希ちゃんの方が彼女みたいじゃん…。

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