お前だけが欲しくて


そう言われたとき、凛華が俺のことを陽斗と呼ばないことにすげぇイラついた


今度は凛華を押し倒す俺


愛撫をしていく


陽斗って呼ばせようとしても凛華は拒絶する


凛華は喋ったときに声が漏れそうになって慌てて口を押さえたようだ


声を聞かせろと言っても凛華は拒絶する



それでも俺は…

どうしても凛華に名前を呼ばれたくて

どうしても凛華のその綺麗な声が聞きたくて


俺は凛華を攻め立てた


凛華の生理的な涙も俺を煽る材料にしかならない



何度上り詰めても絶対に声を出さず、俺を呼ばない凛華


俺はそれに凛華が俺に気がない事を思い知らされているような気がして

それを認めたくなくて

必死だった




けれど凛華は、何も言わずに上り詰めて、気を失った






俺は、その凛華を抱き締めて眠りについた



凛華が何よりも愛しく思えた

凛華が居るだけで安らぎを覚えた


けれど…凛華に、凛華だけに

名前を呼んでほしかった

啼いてほしかった




それでも俺の心は満たされていた




……けれど







苦しくて、虚しかった










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