お前だけが欲しくて


「凛は知らないだけで、男って独占欲の塊なんだよ?

俺の場合はかなり独占欲が強いとは思うけど

俺は、凛が他の男と喋ってるのすらやだよ

たとえ、仕事の事を話していても、頭では仕方ないって分かってるんだけど、やだよ

凛を、困らせたくなくて我慢してるけど、実際は、凛の見えるところに俺のだって印をたくさん付けたいんだよ

でも、凛には、そんな俺を見せたくないから余裕ぶってるだけで、俺はそんなに大人じゃないよ」


不安そうに、私を強く抱き締めて、私の首筋に顔を埋める絢斗がすごく可愛く思えた

絢斗の瞳を見て、私の想いを伝えたくて、絢斗の方を向こうとするけど、絢斗が抱き締める力を強めて、それを阻止する


「…俺、今、情けない顔してるから見ないで」


絢斗も、私の事をこんなに思ってくれていたことが嬉しくて、絢斗が堪らなく愛しく思った

そして、もっともっと絢斗の事を知りたいと思った




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