君との距離5cm
そしてきた放課後。
神咲くんは約束通り教室まで迎えに来てくれて私達は学校を後にした。
神咲くんは徒歩通学みたいでいつもは違う見慣れない道。
私の家とは真逆だ。
特に何が話すわけでもなく無言で歩く。
神咲くんが前を歩いて私は3歩後ろを歩く。
15分程歩いて神咲くんは足を止めた。
目の前には綺麗なマンション。
「ここだよ」
オートロック式の綺麗な高層マンション
エレベーターで上がって、神咲の表札が見えた。
「お邪魔します」
「誰もいないから気にしないで」
「……」
「両親仕事の関係で海外にいるから俺1人暮らしなんだ」
神咲くんも、1人暮らしなんだ……
なんだろう……1人暮らしってそれだけなのに少しだけ親近感がわく。
「白石さん晩飯どうする?俺んち何もないんだよねー」