君との距離5cm


「うん、ありがとう」


この日私は伊織に初めて嘘をついた


その後お風呂へ入り、就寝の時間が近づいてきて伊織は長谷川くんの部屋に移動した。

少しして入れ違いで海里が来たけど、
部屋で待たせて私は少しだけ外の風を浴びにいった。





「……ふぅ…」


たった1日なのに色んなことがあって疲れた。

伊織にも嘘をついて、あおにもまだ言えてない。

あおとの約束、、


添い寝フレンドはあおだけって約束も私は簡単に破ってしまった。



「……戻らなきゃ…」

「ひよ?」



え?この声…


勢いよく振り向くとそこには少し汗をかいたあおが立っていた。


「あお、どうしてここに…?」

「ひよの部屋にいったら結城がいて外に行ったって聞いたから」


海里が?
じゃああおは……


「なんで結城がひよの部屋にいたか教えてくれる?」

「……聞いて、ないの?」

「ひよの口から聞きたいから」


私は最低だ。

伊織に嘘をついて、
海里を利用して、


あおに……こんな顔させて、、
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