ドクターと甘い恋
「お前は、無理しすぎ

もっと周りを頼れ」


「……はい」



なんで俺の周りって、頼ろうとする人が少ないのかなぁ。


大翔も、もうちょい自分を大切にして欲しいくらい。



「手出して」



聴診器で、胸の音を聞いてから、そう言えば素直に手を出した大翔。

大翔の手に駆血帯を巻き血管を確保すると、消毒で何度が擦る。



「ちょっとチクッとするよ」


「…っ」


スッと点滴を入れれば、大翔の口から少し声が漏れた。


痛かったかな。


「はい、終わり。

安静にしてな、終わったら送ってってやる」


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