ドクターと甘い恋
俺は嶺菜にかける言葉が出てこなかった時、大翔が、嶺菜に向かって嶺菜の名前を呼ぶ。


嶺菜は、少し顔を上げるとその目にいっぱいの涙を溜めていた。


「はる、くん…おうち、つれてかえって、よ…」


嶺菜、やっぱり家帰りたかったよな。


一時帰宅させられない。そういった時嶺菜は、切なげに笑ってたけど。


その笑顔の裏には、きっとたくさんの涙があったよな。



「嶺菜」


「…ん、?」

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