ドクターと甘い恋
私の答えを聞くなり、陽向先生は私が布団を握っていた手を引っ張る。

私はあっという間に陽向先生の腕の中におさまり身動きが取れなくなった。



……温かい、陽向先生の腕の中。




「せんせ…?」


「不安だよね、怖いよな。
でも、頑張ったね。自分で検査受けるって言えたんだもんね。」



頭をよしよしと優しく撫でてくれる陽向先生。

そんなことされたら、我慢してた涙がぶわっと溢れて頬をつたる。



「大丈夫大丈夫、絶対治すから。
俺に寄りかかっていいから、泣いていいから。」


泣くのを我慢してたの、きっと陽向先生は気づいていて。

陽向先生の腕の中で静かに泣いた。



優しく、背中をとんとんしてくれる陽向先生の手のひらが気持ちよくて無性に安心できて、少しずつだけど確かな1歩を踏み出せた気がしたーー。


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たくさん、たくさん 泣いて、笑って、怒って。 あの瞬間を、私は忘れることなんかなくて。 そして、その瞬間にはいつも先生がいた。 口が悪くて、怒るとめちゃめちゃ怖くて。 でも、温かくて優しくて 私にたくさんのことを教えてくれた先生。 この2年間は私の永遠の物語。 ずっとずっと忘れないから。 だから、見ててください。 夢に手が届くまでーー。 ** 夢に手が届くまで ** START→2019.2.11〜 END→

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