秘密の糸Season1㊤
第34話禁断の扉
【美菜side】


とうとうこの日が来てしまった。


私は今日、お見合いをする…。


カコン


庭にある、ししおとしの音が私に現実を突きつける。


「まあ、綺麗なお嬢様ですこと。」


「いやいやぼっちゃまもハンサムですな〜美菜、ご挨拶しろ。」


「…初めまして新川美菜と申します
本日はよろしくお願い致します。」


「あら、ご挨拶がきちんと出来たお嬢様ですこと、
ほら宗次郎、ご挨拶して。」


「初めまして、白鳥宗次郎と申します。
本日はよろしくお願い致します。」


「あらあら緊張しちゃって。
じゃあ後は、若い二人でお話ししなさいな。」


「はい、お母様。美菜さん、行きましょう。」


「はい」


そして私達は、庭に出た。


「美菜さんご趣味は?」


(…趣味なんてないよ…。)


私はその時、嘘をついた。


「…料理ですね。」


「そうですか!得意料理は何ですか?」


その時私は、昔涼汰君に作ったハンバーグを思い出した。
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