秘密の糸Season1㊤
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❴回想❵

付き合っていた頃は、二人でいつも昼食を食べていた。


初めて一緒に食べた時、涼汰君はパンを食べていた。


「涼汰君…お昼、パンだけなの?」



「…俺の家、母親あまり帰って来ないから…。」



「…ご、ごめんなさい。」



「いいよ、別に」


私達はその後、無言になってしまった。


私はそれを聞いて、後悔した。


お弁当を広げた時、涼汰君が口を開いた。


「うまそうだな…ハンバーグ。」


「私、料理あまり出来なくて…ハンバーグだけ作れるんだけど…。」 


「ふーん…食べてみたい。」



「ハンバーグ?良いよ。」


その時私は、涼汰君にハンバーグをあげた。


そして涼汰君は、ハンバーグを食べた。


「うまい!」


食べた瞬間、涼汰君が笑顔になった。


初めて見る、涼汰君の笑顔…。


私は、その笑顔に胸を打たれた。


そして私は、


「…涼汰君!私が涼汰君のお弁当作るよ!」


咄嗟にそんな事を言ってしまった。



「え?」


涼汰君はキョトンとしていた。



(私…何言ってんだろ…。)



でもこんなんじゃ栄養つかないよ…。



「涼汰君のお弁当作りたい!」



それから私はお母様と一緒に起きて、お弁当を作った。


誉めてくれたハンバーグも一緒にいれて…。
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