秘密の糸Season1㊤
「え?え?待って晋ちゃん。」


パチン


ってんん?今何か付けられた?


「ん、似合ってる。」


近くにあった鏡で見ると、


それは私が初デートの時、


アクセサリーショップで見つけたあのハートのイヤリングだった。


「…どうして」


「本当は買ってたんだ。だけど渡すタイミング逃して…。
こんな時にわりぃ…
今日ウチ来てくれた、記念」 


そう言って晋ちゃんは顔を赤くした。



…また晋ちゃんとの大事な記念が増えた。


「ううん!すっごく嬉しい!大事にする!ありがとう晋ちゃん!」


私は晋ちゃんに抱きついた。


「円花」


そしてキスをした。


そして唇が離れた。


「…晋ちゃん。」


「お前がイヤリングを大事にしてくれるなら、俺もこれからもずっと円花を大事にする。
プレゼントをあげるのも、キスも…身体も全部円花が良い…だから俺に預けてくれないか?」


そう言って晋ちゃんはまっすぐな目で私を見た。
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