秘密の糸Season1㊤
「お邪魔します…。」


「…適当に座ってて」


「う、うん」


そして私は近くにあったソファに座った。


「女を入れたの、円花が初めてだから」


そう言った晋ちゃんの言葉を聞いて、私は嬉しくなった。


そして晋ちゃんは、私の隣に座った。


「…俺ん家来てくれて今すげえ嬉しい…ずっと来てほしかったから…円花は大事な彼女だし。」


晋ちゃんはそう言って、私の顔を覗き込み笑った。


私は大事に想われてる。


そう思うと、これまでよりももっと晋ちゃんが愛しくなった。


「晋ちゃん」


「ん?」


「大好き」


チュ


私は、晋ちゃんのほっぺにキスをした。


「円花…かわいすぎだから…そうゆうのナシだろ…。」 


その時、晋ちゃんが照れて顔を手で隠した。


「…へへへ。」



「ずりーな…だったらお返ししないとな…」


「へ?」


そう言って晋ちゃんが、私の首に顔を近づけてきた。
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